導入事例

繰り返されるメール対応からの脱却!FAQが育てた“共有の文化”

株式会社ナスタ様

ハッピークローバー室 室長 大橋様
(2025年11月現在)

株式会社ナスタ様は東京都港区に本社を置き、住宅用の建築金物の製造・販売を行っています。FAQシステム導入の背景や導入後の工夫、得られた成果についてお話を伺いました。

導入の背景

● 営業・開発間で同じ問い合わせが繰り返され、対応負荷が大きい

● 情報がベテラン社員に属人化し、若手社員が必要な情報にたどり着けない

導入の決め手

● 登録したFAQのみ検索する仕組みで、誤回答がない

● ITに不慣れな社員でも直感的に操作できる

● 「AI辞書」で複数呼称に対応可能

導入による効果

● 営業から開発への問い合わせが30%減り、業務負荷が軽減された

● FAQが若手社員の学びや自己成長を後押しするツールに

● 部門を越えて知識を共有する文化が定着した

導入の背景

営業から開発へ繰り返される問い合わせを減らしたい

創業95年を迎える当社は、金属や樹脂を加工して宅配ボックスや郵便受け、インターホンといった住宅設備を製造するメーカーです。私が所属する「ハッピークローバー室」は社内経営企画に近い部署で、全事業部の業務改善を担当しています。会社の発展につながるよう企業文化の醸成にも取り組んでいます。

当社の製品はライフサイクルが長く、数十年前に販売した商品の問い合わせをいただくことも少なくありません。営業担当は問い合わせを受けるたびに、メーリングリストを通じて開発担当に確認を行っていました。しかし、過去のメール履歴を簡単に検索できる仕組みがなかったため、同様の問い合わせが繰り返され、営業部門・開発部門の双方に大きな負荷がかかっていました。
また、社員の定着率が高くベテラン社員が多い一方で、情報が個々に属人化しやすいという課題もありました。経験の浅い中途社員や新入社員は、「誰に聞けばよいかわからない」「どこを探せば正しい情報が見つかるかわからない」といった状況にあり、社内の情報共有が十分に機能していませんでした。

こうした背景から、製品に関するナレッジを蓄積・共有し、経験や知識の浅い社員でも自ら情報を検索・解決できる環境を整備するためにFAQシステムの導入を検討しました。


導入の決め手

AIが誤回答を出さない信頼性と、ITに詳しくなくても使える操作性が決め手に

ふれあいコンシェルジュを知ったのは、DX(デジタルトランスフォーメーション)関連の展示会でした。「社員が情報を簡単に検索できる仕組みがほしい」と相談したところ、紹介してもらったのがこのシステムです。

その後6〜7社ほど比較しましたが、最終的にふれあいコンシェルジュを選んだ理由は「情報の信頼性」と「使いやすさ」でした。AIが自動で回答を生成するタイプの製品も試しましたが、誤った内容を返すリスクがあると分かり、技術的な製品知識を扱う当社には適さないと判断しました。ふれあいコンシェルジュは登録されたFAQデータのみを検索対象とするため、正しい情報だけを共有できる点が安心でした。また、CSVでのデータ取り込みが簡単で、既存のQ&A資産をそのまま活かせたことや、ITに詳しくない社員であってもマニュアル不要で直感的に操作できるシンプルさも非常に魅力的でした。

さらに、当社製品には正式名称・愛称・略称など複数の呼称が存在するため、検索時にヒットしにくいという課題がありました。その点、ふれあいコンシェルジュは「AI辞書」機能が非常に充実しており、登録件数に制限がないことから、あらゆる呼称を柔軟に登録できる点も導入の大きな決め手となりました。導入前に自社データでトライアルができたことで、「この単語は辞書登録が必要」といった点を事前に把握でき、導入後に大きなギャップを感じることなく運用できると確信しました。


実際の「Nasta Navi」。安心感を与えるグリーンをテーマカラーに採用。

運用の工夫

社内公募で愛称を決定、浸透施策でスムーズな定着へ

リリースに向けて、メーリングリストで蓄積していた約600件のQ&AをもとにFAQを作成しました。1週間ほどで初期データをまとめ、開発部門の確認を経て登録作業を進めました。

社員が自分たちで作り上げる仕組みとして親しみを持ってもらえるよう、FAQシステムの愛称を社内公募、得票の多かった「Nasta Navi ~みんなで作るQAサイト~」に決定しました。その結果、ほとんどの社員がFAQシステムの存在を認識した状態でリリースを迎えることができました。

グループウェアのトップページにiframeで埋め込み、社員が日常的に利用できる環境を整備しました。ネットワーク制限によりセキュリティを確保しつつ、ログイン不要でいつでも気軽にアクセスできるようにしています。

こうした浸透施策は、北日本コンピューターサービスさんからの的確なアドバイスによるところも大きく、スムーズな立ち上げにつながりました。

各部署の若手が運用、改善サイクルを継続

各部署の若手社員を担当者に任命し、自部署のFAQ登録やメンテナンスを各自で担う体制を構築しました。利用ログや「解決しませんでした」ボタンのフィードバックをもとに定期的なミーティングを行い、FAQの改善を続けています。


得られた効果

問い合わせ30%削減で、業務負荷を大幅に軽減

導入から約6か月が経過した現在、営業部門から開発部門への問い合わせメールが導入前と比較して約30%減少しました。営業部門では「まずはFAQを調べてからメールする」という運用が定着、過去にもあった問い合わせは開発部門に確認せずに対応できるようになりました。開発部門では、同じ質問に繰り返し対応する無駄が解消されています。また、問い合わせ内容をプロジェクト管理ツールに転記する作業も不要になり、情報がFAQシステムに一元化されました。

若手社員にとってFAQが学びと成長の支えに

若手社員からは、「検索によって自分の誤認識に気づけた」「今さら聞きにくいことも自分で調べられるため助かっている」といった声が寄せられています。業務の効率化だけでなく、社員の学びや自己成長を後押しするツールとしても機能していると感じています。

知識を共有する文化が自然に根づく

現在、「Nasta Navi」は毎日利用されており、1日あたり50〜60回検索されています。開発部門のFAQは約850件、総務部門のFAQは約150件登録されており、その他の部門からも「自部門への問い合わせ対応にも活用したい」「管理者アカウントを発行してほしい」といった声が上がるようになりました。

ふれあいコンシェルジュの導入によって、社内の問い合わせ対応を効率化できただけでなく、「自分たちの知識を共有する文化」が育まれたことが何よりの成果だと考えています。


今後の展望

活用範囲を社内全体、そして社外へ広げたい

各部門が継続的に情報をメンテナンスできるよう支援体制を強化しながら、FAQシステムの活用をさらに全社へ広げていきたいと考えています。また、将来的には社外のお客様からの問い合わせ対応にも展開し、迅速かつ正確な情報提供を通じて顧客満足度の向上を図っていきたいです。

ふれあいコンシェルジュは直感的に使えるUIと、ユーザー目線で設計された仕組みが特長だと感じています。これまでもユーザーの声をもとにアップデートを重ねているため、今後も現場に寄り添う形でより使いやすく進化していくことを期待しています。




ふれあいコンシェルジュの資料は下記よりダウンロードいただけます。一度ご覧になってみてください。

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